二日目。
朝、奥さんの手料理の朝食を頂く。
出身である四国の砥部焼きの器が食卓によく似合う。
料理も非常に美味しかったです。
なんか高級な和風旅館で朝食を食べているような錯覚があったもんね。
とにかくも、いきなり大挙してムサい中年おじさんが押しかけて飲んで騒いで好き勝手し放題で、、ボヤッキーさん夫婦には大変お世話かけました。
この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。(今頃か!と罵倒されそうであるけど・・・)
放っておくと、この町内会の連中はお寺訪問を定例化しょうとするので、くれぐれも”こっそり”とまた誘ってください。

お寺を8時半に出発する。
さて、二日目の行動はどうするのか。
まず向かった先はボヤッキーさんお薦めの以下の場所。
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あっ、画面が横のままだ!めんどくさいのでこのままいきます。
仕方ないのでもう1枚。
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ボヤッキー寺近くの「吉右衛門窯」

”刻染付”(ほりそめつけ)なる手法で独特の繊細な模様の焼き物。
素焼きの段階で細い線の彫り物をして、その掘ったところに呉須などの顔料を入れて焼くというての込んだ焼き物。
なんか文様から中東的な雰囲気を感じるのは時分だけか。
考えたらこの周辺は「上野焼」の本場であり、高取焼や小石原焼にも近いんだけど、ちょっと一線引いた感じの焼き物である。
主人といっしょに歓談し、作業工程まで見せてもらう。
いやー、この”刻染付”なる手法、相当に手間暇がかかってて相応の値段も当然と納得致しました。
いちおうワタシは「ぐいのみ」を購入。(残念、これにはウリの”刻染付”は入ってないという・・・)

その後、近くの温泉場で温泉に入ろうと思っていたけれども、なんかどんどんクルマが入っていき凄く混雑していたので却下となる。福岡市内から非常に近い温泉場なんで混雑するみたい。
代わりに、なんせここ筑豊は小説「青春の門」の舞台であり、炭坑の町で有名だったってことで、炭坑といえば”ぼた山”であり、んじゃ”ぼた山”を見に行こうとクルマを走らす。
ぼた山、ぼた山と地図にあったそれらしい地域を走ってみているものの、いっこうにそれらしい”黒い山”が見つからない。
何でだ?と考えたら、横から見える何もない”緑に覆われた小高い丘”がどうも”ぼた山”らしい。
そう、、ぼた山といえどもこの数十年間の時間の経過でがいつのまにかフツウの緑の山と変えてしまったということらしい。というか、ぼた山ってたぶん資源として使えないような質の悪い石炭とか、採掘に伴って発生する捨て石、捨て土砂の集まりが山になったものであろうから、半分以上はフツウの土砂に近いのであろう。
そりゃ草も生えるりわなあ。
ちょっと落胆しつつ次の本来の目的地を目指す。

その前にちょっと早いが腹ごしらえ。
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ぼけぼけのラーメンの写真。味は、あっさりしてそこそこ美味しかったです。

で、目的地。
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ジャズ喫茶「スロウ タイム」
ここは九州でも有数のジャズ・オーディオの店。
メインは
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アルテックの515の817もどきの店主による自作箱のダブルウーファー、上につり下げられた平面バッフルはJBL。ホーンは北部九州で有名なTさん特注のホーンにJBLのドライバー(たしか2440だっけ?)、ネットワークはまたまたNさん特製の巨大オイルコンのネットワーク。アンプもTさん特製の845などの三極管アンプが数台。入力系はマイクロやトーレンスのアナログにSPU。CDはスチューダーA730等。

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まあ、まさに”超弩級”といえるシステム構成である。
じゃ「音」は?と期待するも、肝腎の店主が趣味の自転車で遠出にでており、あと1時間は帰ってこないという。
それまでコーヒー啜りながら時間をつぶす。
待たされるのはフツウ嫌なモノであるが、この店にはジャズやMJ等のオーディオ系の雑誌のバックナンバーが非常に充実しており、そんなに飽きることはなかった。たまたま見た「ジャズ批評」にBOSEさんの対談をみつけたりで新たな発見もあったもんね。
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やっと店主が帰ってきてメインシステムの音が聴ける。
出てきた音、さすがにアンプがまったく暖まってないので最初はちょっとぼけたような音であった。
そのうち段々と本領を発揮する。
音が全体に柔らかい!
柔らかいからといって迫力が無いとかいうことではなく、特注ホーンのせいか、ビシっとしたシンバルの音もするし、音に十分な厚みもある。
なんというか、嫌な音を出さないというか、「音」が全体に気持ちイイのである。
515の2発ってことで中低域が非常に豊かで、言うなら包まれるような低音なんですなあ、これが。
で、こんなに気持ちイイと自然に”眠たくなる”というか、だんだん気持ちよくなって意識が遠のき、半分眠っているような状況、意図せず首部が何度もたれるようになり、これじゃ勿体ないと、後の二人、大番頭さんとO塚さんを振り返って見ても、やはり同じ状況で二人とも目がとろんとしていましたもんね。
眠気を覚ます意味で、主人としばし歓談。
なんでも自宅にはこれとまったく逆のようなシステム、ドライバーが288でウーファーがJBLのようなシステムで聴かれているそうだ。本業が建築業を経営されているので、道楽でこの店をやっているらしい。自作箱も注文があれば作って売ったりするそうだ。

ジャズ喫茶って、昔はやはり自宅では持てないような機器や部屋で大音量で鳴らしている、ってことで、ジャズのみならずオーディオ的にも”憧れ”みたいなものがあったと思う。
そのうち歳をとり経済的に豊かになり、自宅のシステムや仲間のシステムが全体的にレベルアップして行く中で、良くも悪くもオーディオ的キャリアが増していき、昔なら驚いたけれども今はそんなに驚かない状況というか、むしろ逆にそのシステムのアラが見えたりして、昔それなりに感動した店が今は”なんだかなあ”と思うことも最近多かったのでありますが、この「スロウ タイム」の音は間違い無く一聴に値すると思います。
まあジャズ喫茶に対するそういう最近のネガなイメージに関わるテーマは、この後に予定いたします「不良中年ジャズ喫茶を巡る旅・・・東北編」で大々的に開陳したいと考えておりますので、あまり期待せずにお待ち下さい。
                                                   以上
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