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ニッカを後にして「エルビン」のある登米市をめざす。
高速のインターをおりて田園地帯を抜ける田舎道をひたすら走る。
東北地方の田園地帯といいつつ、九州の農村地帯の田舎道とまったく同じような光景であった。
途中でっかい沼が何カ所かにあり、やっと「ちょっと違う景色」を感じさせただけで、あまりにも景色が”違わない”ことに逆にひどく「違和感」を感じた程であった。

「登米(トメ)市」は、名前にまったくなじみがないが、例の平成の市町村合併でできた市であるらしい。
まあ全くなじみがないかというと、そうでもなくて、なんといってもここはかの石の森章太郎と大友克洋の出身の地なのである。
今回は寄らなかったが、石の森章太郎は故人ゆえ、さすがに記念館までできている。
年代は違うが、SFマンガの一大巨頭が同じ出身地というのはなんか興味深いし、そういう目で地元の風物をみるとこの広大な田園地帯がどういう風に彼らの感性を育んだのかを考えるだけで面白い。

13時過ぎにやっと「エルビン」前に到着する。
ちょうどお昼時なので「エルビン」に入る前に、まず腹ごしらえ、ということで、近くのラーメン屋に入る。
昼時なのか、名店だからなのか、客が門前で待っている。
そんなに美味しい店なのかと期待するも、
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Kさんの頼んだコラーゲン入りラーメンなるもの。
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ワタシの頼んだ白みそラーメンとソースカツ丼(前日に引き続き!高カロリー!)のセット。

はっきり言って「ハズレ」でありました。
この店の「ソースカツ丼」は、前日の「松竹」のそれが、いかに絶妙なバランスの上でなりたっているかの再確認させられました。
まあ持論でありますが、”美味しい店ばかり行ってもその店のものがホントに美味しいかは分からない。たまには後悔覚悟でマズイ店にも行け!”ということ。
グルメ本片手に美味しい店しか行かない連中よりも、たまに敢えてマズイ店に行って、後悔し、美味しい店のものをより美味しく感じる努力をしていくということが美味しいものをより美味しく感じるためには絶対に必要、と考えております。(この辺のところは、非双子さんが地道に実践しているのであった。)

いよいよ「エルビン」です。
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まあ初めて来て、ここがジャズ喫茶とわかるヒトはなかなかいないような、入り口なんか自宅のどこか倉庫に通じる勝手口みたいな感じであった。
ほんとにここが有名な「エルビン」なの?疑心を持ちながら奥さんらしいヒトに案内されて入り口ドアを開けると、天井高は4m以上ある、薄ら暗い独特な空間がそこにあった。
いきなり鳴っている音が「爆音」でした。
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「ベイシー」とは違う、ある種の暴力性を秘めたような鳴りっぷり、というか、スピーカーユニットがたくさんある中で、果たしてどれが鳴っているのかまったくわからない、というか。
よくよく見ると、コンプレッションドライバーのユニットとか使ってないみたいだし、どうもユニットも全てが鳴っているような。
特に面白かったのは陣笠(例にWEの・・、といっても一般にはわからないか。)みたいなユニットレスのスコーカー?一体、何がどうなっているのか?
一見してユニットの銘柄がまったくわからないシステムというか、唯一わかったのはガラス窓から見える211の自作風アンプのみであった。
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でも出てくる音は本当に素晴らしかった。
若干ソフトを選ぶようであるが、ジャズ喫茶らしいガッツ溢れる音というか、特にドラムはシンバルや太鼓の奥行きを表現しながら金属の質感やバスドラの迫力が「リアル」に表現される。
ここで今「リアル」という表現使ったけど、前日の「ベイシー」の音は決して「リアル」というのではなくて(フツウのジャズ喫茶よりは当然十分「リアル」ではあるけれど)、現実の「音」よりも、オーディオ的快楽を味わう「音」をより強調して聴かせるというか、ある種オーディオの「イリュージョン」のような「音」の世界であるのに対し(あんな重厚なベースの音、あんなに響くピアノの音って現実には絶対無いもんねー)、ここエルビン」の音はライブの延長というか、目の前でプレーヤーが楽器操っているという「現実」の延長のような質感がありました。
この音を操っている店主、坊主頭に金髪の冠の一風変わった髪型、口ヒゲ、鋭い眼光、まあ街でフツウすれ違ったらちょっと避けて通りたいような一見硬派な「カルロス・アンドーネ」さんでしたが、例によってhanamusiさんが話かけ、初対面にもかかわらずじっくり話したり笑い合ったりしている様子を見ると、どうも外見とは逆に実は気さくで人懐っこいヒトみたいでした。
アンドーネさん(本名 安藤さん)によると、スピーカーのユニットのほとんどはダイアトーン製で、ダイアトーンでもプロ用のモニターユニットを寄せ集めて自作箱で作ったそうです。ウーファーは40センチでスコーカーだけはコーラル製?(この辺はうろ憶え)で、適当に置いた!のだそうです。
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アンプは211のプッシュプルとアルテックの多分807使った奴で、チャンデバ使わずになんかコンデンサ噛ましてムリヤリにマルチにしたそうです。この辺のところはその道のプロであるhanamusiさんが聞いて思わず「ひぇーっ」とのけぞるようなやり方だったみたい。
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入力系は「ベイシー」にならい、キャビネットレスのリンLP12にV15タイプⅢ。
こんな組み合わせでこんな音が出るということで、hanamusiさんによると、「『ベイシー』の音はユニットや箱、アンプ等、あの広い空間が揃えば、なんとか近い音は出るかも知れないけど、ここ「エルビン」の音は真似しようと思ってもたぶん誰も真似できないよ!」の一言ですべて言い表せるような世界でした。(でも「ベイシー」の偉大さは、あのJBLのフルの「音」を30年以上毎日何時間も出し続けているってことではある。気が遠くなりそう)
まあ両方とも近くにこんな店があったら、、いつも居座って常連になり、影響受けて店主といっしょに”バカ”やりそう。
ベイシーは若干敷居の高さを感じて、まさに「詣で」という感じだけど、ここは気軽に「寄る」という感じでした。
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最後に店主と記念撮影。
この後、再度一関へ。
              <続く>     あー、なかなか東北編が終わらない。正直言ってキツイです。
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