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某日、娘の「そ」に言われてドライブに行く。
今回の目的は廃墟ではない。
目的は作家の田口ランディ氏と写真家のフナオ氏等の対談会の傍聴。
ただし、予約ですでに一杯のため、参加できるのは「そ」一人だけ。
場所がF県の山の中の廃校跡地なので、ものすごい田舎の山中と思われ。
「そ」が参加している約2時間のあいだワタシらはどう過ごす?
でも調べてみるとなかなか面白そうな場所が近くにある。
とりあえず行ってみることになった。

途中で昼飯に懐かしい(といっても去年まで単身で住んでいたところ)の焼きそばの名店に寄る。
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対談会まで時間がある(6時から)ので、近くの観光名所にも寄る。
水の流れない未完成の水車!ちょっと拍子抜け。ここはやはり夏に来ないとダメなんだと思ったしだい。
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で、この後ジャズ喫茶に行きコーヒーを啜る。
ボケボケの写真だけど、一応パラゴンです。
じいちゃんばあちゃんがやっているジャズ喫茶。
非常に枯れた音でした。

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この後、目的地である”なかなか魅力的な場所”に向かう。
それは細い山道をさんざん抜けた後、いきなり目に飛び込んできた。
「スペースシャトル?」
そう、ここがワタシの目的地「音楽館(オンラクカン)」!
このスペースシャトルは二分の一スケールらしいけど、こんな山中までどうやって運んだのだろう?

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入場料は600円。最初ちょっと高いと思ったけど、コーヒー付きだし、後の体験が充分リーズナブルと思わせる。

最初は昭和レトロコーナー。
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古いクラウンが置いてあった。
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軍用車も多数あり。
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なぜかヘリコもある。
ここまでが1階

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2階は主に家電コーナー。
テレビやデッキ、レコーダーがやたらとたくさん。これらはすべてこの「音楽館」オーナーであるフチガミ氏の個人所有だそうだ。ソニーの初期に関わっていて完全コレクションを目指したのがここまで大規模になってしまったらしい。

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なぜか飛行機もある。それも数台。どうやって搬入したかなんて聞くまい。
えー、ところでここには去年まで世界で数台しか現存していないホンモノのゼロ戦が置いてあったらしい。今は別のところにあるみたい。(ここから近いところ?)

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こんなのもあった。一体どこから払い下げたんでしょ?
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で、こっからが貴重な経験。
エジソンの蝋管型蓄音機フォノグラフの最後期の最高機種?”アンベローラ”。
これは1909年の生産だそうだ。
こういう歴史的な物は博物館で飾ってあるのをただ見るだけというのが普通なんだけど、ここが凄いのは実際に当時の蝋管で音を鳴らして聴かしてくれるってこと。
実際の音はさすがにレンジも狭く、若干ノイジーだけど凄く素朴な音という感じ。ノスタルジーを感じる。

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これもエジソンの蓄音機、1915年製「アダムスカーフ」。
ダイヤモンドディスク、要するに縦振動の円盤レコード。
蝋管がベルリナーの円盤録音「グラモフォン」に負けて、エジソン側から出した円盤型レコードなんだけれども、エジソンって相当頑固だったみたいで円盤レコードであってもベルリナーの横振動じゃなくて蝋管と同じ縦振動に拘ったといういわくつきのやつ。縦振動なので分厚い。5,6ミリはありそう。回転は80回転らしい。
音はもうほとんど普通のSP盤レコードの音。電気再生じゃないけど充分鑑賞に堪える。
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最後は有名なビクトローラのクレデンザ。
機械式蓄音機の最高峰。1925年製。
外見は高級な家具調でデッカのデコラにも通じる、というかデコラの方が継承しているというほうが正しい言い方になる。
聴かしていただいたソフトはペギー葉山の「南国土佐を・・・・」とクラシックの「ツィゴイネルワイゼン」だったけど、実在感のある音でハイファイと言ってもいいような音の世界。
針が鉄針で、戦前版と戦後の再生版を比較で聴かしていただきました。
今時のデジタルの表現とは違う濃密な音ではあるけれど、鉄針だとせいぜい200回から300回しかレコードがもたず、個人的には貴重なSP音源は電気再生で鑑賞すべきと思っております。


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マグナボックスは形状からフィールド型みたい。
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なんかよくわからないホーンの数々。
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そんなこんなで色々楽しめた「音楽館」。
実はここにはオーナー専用のオーディオルームがあって、そこは一週間前からの要予約で試聴ができるらしい。
カタログによるとオーディオルームには、エレボイのパトリシアン800とか、世界限定1セットの縦型ウエストレックスとか、マッキンの球アンプの最強版MC3500とか、トーレンスのリファレンス(なぜかこれは珍しいと全く思わない)
とか、ちょっと興味の湧く機器がたくさんあるようです。
ここには町内会メンバーで田川合宿?のおりにもう一度再訪したいと思います。

n川様、よろしくお願い致します。
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