非双子さんとのロック論争ってのがあって、元々はビートルズに関しての位置づけのようなものが端緒だったんだけれど、逆にロック系音楽全般を聴き直すいい機会だということで去年あたりから”体系的に”初期のロックンロールやロックの元になった音源と歴史的なロックの名盤を手に入れて聴くようにしている。
”体系的に”という言葉に少し抵抗があって、別に評論家じゃないんだから音楽を聴くという行為は”自分にとって気持ちイイものを単純に聴けばいい”という基本スタンスで今まで聴いてきたつもり。
今まではどっちかというと、これを聴いたら次はこれを聴いてみたい、この演奏者はすべて聴いてみたいという、芋づる式に欲しい物が出てきて聴いてきたように思う。
意外かもしれないけれど、特定のジャンルを体系的に聴くということは今まであまりしたことがなかった。
個人的には特にジャンルを絞ったという覚えは無くて、ある意味八方美人的にアンテナ張ってたので、無名の歌手の一曲買いでレコード手に入れたりしてきた。よってクラシックからローカルな民族音楽、大正時代の小唄から最新の流行の曲、変わったものでは小林秀雄の講演会録音まで、今までにいろんな音源を手に入れることになった。
それでも長年聴いてきた結果、自分にとって”気持ちが良かった”音源としてある種の”偏り”が生じ、自分の場合、ジャズ系が突出して増えたというのが実際のところ。

ジャズの場合、トリオやカルテット等、定型化された演奏スタイルがあり、また他の系統に較べて”その場一回限り”の即興性を含むがゆえ無名の演奏者でも完全に時系列的に管理されているので、レーベル毎の音の違い等と併せて、”芋ヅル式”に拡散して集めやすいジャンルだったと思う。
それに較べてロックの世界は、ロックと言う言葉で括っても音楽の方向性がひとつに定まらず、グループにより天と地ほども音楽性が異なるゆえ、決まった方向(要するに聴いていて自分が気持ちイイ方向)がちょっと拡がりにくい傾向にあると思う。
その当時の流行は当時のビルボードのランキングでも追わなければ網羅的に聴くことはできず、名前だけ知っていてもどんな音楽をやるのか何も知らないまま過ごしてしまうことが多かったのでは予想する。そういう理由のためどうしてもロックの場合は広い分野でも特定の一分野しか聴かなくなる傾向があるみたい。
”体系的に”拡げて聴くためにはある程度の判断基準を持って継続的にチャレンジしないとダメみたい。

非双子さんの場合は”ギターで聴く”というフィルターがあるのでたぶんロックのどんなジャンルを聴いてもある一定の自分の判断というものができているみたいだけれど、ワタクシの場合、そのフィルターの役目をしたのがビートルズだったというのがそもそもの出発点の違いみたい。ビートルズをロックと認めない非双子さんにとってはちょっとそれは認めがたかったのだろうと想像致します。
自分にとってはビートルズは中学時代から高校時代に死ぬほど聴いてきた音楽であるので、別に今更ビートルズの音楽がロックであるか、ないかとかの議論はまったくどうでもいんだけれど、非双子さんとの議論の過程であの時代に洋楽を聴く人間でビートルズは一切聴かずに敢えて非ビートルズのロックを聴くというスタンスを通した(まあ果たしてあの時代にビートルズの影響を受けなかったロックグループがどれだけいるのかという疑問はさておき)ということにちょっと驚いたので、もう年も年なんでそんなに先があるわけじゃないので、ここらあたりでいままで聴かずに見過ごした音楽を網羅的に聴いてみよう、拾ってみようというのが今回ロックを”体系的”に聴いてみる一番の理由になるのかと思う。

ビートルズにクラプトンかベックあたりが参加していたら非双子さんでもビートルズは聴いたのだろうか?

また前置きが長くなった、というか、前置きのつもりで書いたのがほとんど本文になってしまったような。駄目だねー。


ロックという音楽の元としてはブルースやR&Bの黒人系の影響が非常に濃いようであるとこのブログでも何度か書いてきたけれど、(乱暴な言い方だと、黒人のR&Bやブルースをポップ化、白人化する過程がロックの歴史とも言える。)もうひとつの流れとして「フォーク」というジャンルがある。
「フォーク」と「ロック」というのは当初は明らかに違うジャンルだったようだ。

「フォーク」と言うと、60年代初期だと有名なジマーマンの音楽というのがあるんだけれど、ジマーマンのレコード中でも名盤といえるのが、コレかな。

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1曲目が超有名です。録音も頗るいいです。

この頃までジマーマンすなわちボブ・ディランの音楽は完全なフォークであった。
まあ最近はノーベル文学賞の候補にもなっているディランだけど、あえてジマーマンと書いたのは、名前のとおり彼がユダヤ系であることをわかりやすくするため。何でユダヤ系が関係あるのかというと、どうもフォークソングのある部分は確実にユダヤの音楽に根ざす部分がありそうだと予想しているためなんだけど、どうなんだろう。
まあディランの場合、50年代にウディ・ガスリーの音楽と出会ったってことが影響度としては一番大きいとは思うけれど。
ウディ・ガスリー、言わずと知れたフォークの先駆者であり巨人であります。
うん?ちょっと待て、どうも順番がおかしいような。フォーク・ミュージックを語るなら、ディランじゃなくてウディ・ガスリーから聴かないと意味がないのではないか。

次回はガスリーの音楽から出直してきます。
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