音楽趣味とオーディオ趣味の境界線の話。
趣味として音楽を聴き、オーディオ嵌ってしまっている今の状況でたまに考えることなんだが、自分は一体音楽とオーディオのどちらにより魅せられているんだろうか。好きなジャズをより良く聴くためのオーディオシステムってことで互いに「持ちつ持たれつ」「切磋琢磨」の関係で敵対するようなものでないことは確かではあるが、それぞれジャンルの確立した趣味でもあるわけでその時々の行きつ戻りつ、どちらがメインなのかわかりづらくなってしまった。
手段と結果を較べても仕方無いよ言われればまさにそのとおりなんだろうが、いわゆる同好の士たちと接する時に根ざす位置により微妙に音楽なり器機の評価が異なった判断が出てくるってのは、各人それぞれの自分のどちらかに根ざした守りたい一線というか「拘り」「方向性」から出ていると推測している。で、それが自分の求める「音楽」と「オーディオ」のどちらに根ざすのかってことの自分に対しての反問みたいなものなんだけど、まーそんなこと人の勝手でどうでもいいといえばどうでもいいことなんだけど、なんとはなしに今回ブログを書き始めて改めて考えるようになってしまった。
ここの読者はどう見てるのだろう。
気に入った音楽を自分のお気に入りのオーディオセットで好きなだけ思いっきり聴くってことがゴールであるのはほぼ間違いないのであろうが、嫌いな音楽でも好きなスピーカーやアンプで聴いたらそれなりに楽しめて聴けたり、逆にプアなオーディオセットでも十分音楽のエッセンスを感じさせるようなレコードも過去にあったりでどっちつかず。もしかしたら単純に好きか嫌いかの結果だけのような気もするが、一方でそんなに単純に割り切れる感情的なものだけではなくてもっと経験に積み上げられた総合的な判断というか、もっと漠然として細かい判断のハナシのような気もする。
自分の場合ジャズをメインに聴きはするがロックやクラシック、ポップスばかり聴くことも当然あるし、器機の調子が変で気になった時には大好きなレコードかけてもオーディオチェックのいわゆる〈部分聴き)しかしていない時も多い。

下世話な話だがどちらによりカネをかけたのかと問われれば、決してバランスを考慮していたわけでもないのに計算してみると奇跡的にほぼ半々になった。ホントにどっちつかず。
いままで出会ったこの筋のマニアと呼べるようなヒトたちの動向をみると、県内でも指折りジャズファンを自称する某氏はレコードは5.6千枚以上所有するが、ポリシーとして絶対に音楽ソフト以上にオーディオ機器のカネをかけないようにを一線を引いているそうだ。それでもアルテックを使っているのは最低限このレベルは必要とのこと。彼の前ではオーディオの話題はなるべく避けている。彼から見るとワタシは十分オーディオマニアなんだそうだ。
一方でウン百マンのオーディオセットを所有しながらソフトはCDをせいぜい数十枚、ジャンルもバラバラでショップに勧められるまま録音のいいCDのみ脈絡もなく買っているような音楽にあまりのめり込まない機械マニアみたいなヒトもいるらしい。〈ショップの店主がこのヒトは何が楽しくてオーディオやっているのだろうと疑問に思ったくらい?) そういえば昔、雑誌のMJ(こんな雑誌知っていること自体がオーディオマニアだろうって指摘されそうw)でガラスの割れる音を再現するために数十のオーディオセットを無音室のようなスタジオ風専用部屋で聴いているマニアが出ていたが一体なにが楽しいのだろうと不思議に思った。この場合は本人が自覚していたが。
音の書斎とかいうムック本を見ると高名なジャズ評論家でありながら聴いているオーディオセットが古い国産のシスコン(もしかして死語?)で、ホントにこんなシステムで聴いてでジャズ評論ができるのかジャズのエッセンスを感じることができるのか、と疑問に思ったこともある。
まーそのような評論家の書くレコード評ってのは学術的で面白くないので当然信用していない。
考えてみたらジャズ評論でジャズはもちろんオーディオ的にも十分面白く表現できているのはテラシマさんだけのような気がする。オーディオ装置の及ぼす音楽の印象の違いってことをジャズ評論で初めてはっきり言い出したのがテラシマさんだったと思う。凝り固まった旧来の評論家からはもの凄く反発受けただろうが・・・・。(この話はいづれまた)
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殺風景なんで画像追加。ただし本文と関係なしです。
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