実際のところ今現在単身生活している。3年目である。
今の赴任地で生活するのは二回目。この地は新人社会人として初めて赴任したところでもあり、今回十数年(限りなく20年に近い)ぶりに舞い戻ったところである。街はさすがに相当変わってしまったが昔天領だったってことで古い町屋も多く昔の街の佇まいもより残っているので今はそこそこ人気のある観光地になっている。
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フツウは約20年も経過すると街自体も自分自身も当時とは様変わりするはずだが、この地に久しぶりに来てほぼ当時と同じ懐かしい面々(当時仕事で接していた人、行きつけだった「めしや」のオバちゃん、職場近所のオジサン等)が昔ながらのスタイルで20年前とあまり変わらず生活していたってのがなんか妙に嬉しくもあり、なんかほっとするような複雑な気持ちだった。街の外見は少し変わったが住んでいる人のコアな部分はあまり変わっていないのに少し驚いた。しかるに自分は体中に余分な肉がつき体重が増え、白髪も増え、夢も希望も失い・・・・・と自虐ネタはやめよう。
当時は20代の独身単身生活だったがそのときの自分はいったいどんな夢を追っていたのだろう。なぜかもうすっかり忘れている。当時はそれなりに悩み考え議論をしていたはずであるがなぜかその内容を思い出せない。まあ当時は若かったがゆえに物質的な欲求の満足よりも精神的なある種の達成感を求めていたように思う。それなりの大志は抱いていたとは思うが今やすっかりかき消されている。

かならずしも落胆するばかりではなくて、いわゆる「大志的なもの」は失ったが実現できた夢もそこそこにはある。なぜかほとんど物質的なものに絡んでばかりというのが難点だがマイホームに自分の部屋を持ちジャズを大音量で鳴らすってことは実現できた数少ない夢のひとつのように思う。

この地で当時印象に残るおいしいものとして「い○番鳥」の「おふくろ」という揚げ料理があった。この店自体が鳥肉しか出さない店であり当時の自分にとっては鶏の刺身なんか相当に珍しかったってことで職場の先輩によく連れて行ってもらっていた。今回久しぶりに食したが、もちろん十分おいしかったのではるあるが、なんか期待感で幻想のほうが大きくなり、思ったよりおいしさを感じなかった。考えてみたら食べたかったのは「おふくろ」そのものではく20代当時のこの地でのほろ苦い当時の夢そのものだったのでは思えてきてなんか妙に感慨深げというか情けない思いで酒を呑んだしだいです。


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